『ONE卒業文集』内容紹介


「ONEについて好き勝手に思いの丈をぶちまけて卒業しよう!」by 雪駄


 との掛け声で始められた『ONE卒業文集』プロジェクト。
 酷薄なる編集長と繰り返される脅迫を潜り抜け、
 「肉体なんて、ただのデヴァイス」と言い切り徹夜を繰り返した末(笑)、
 同人誌としては異例の総ページ数200という力作が完成しました。

 豪華執筆陣による多彩な論文とエッセイ、美麗なイラストが詰まった『ONE』論評誌の最高峰。
 謎に満ちた『ONE 〜輝く季節へ〜』の全てが、今ここに明らかにされます!



 では、気になる中身をほんの少しだけお見せしましょう。


6名が6人のヒロインを熱く語る!──「ヒロイン紹介」
 『ONE』を語る上でどうしても欠かすことができないのは、6人の魅力的なヒロイン達です。
 そこで、6人の『ONE』ファンに、6人のヒロイン達の魅力を余すところなく語って頂きました。
 あなたも彼女達の魅力を「再」発見できるでしょう!

 これだけ喜怒哀楽がはっきりしている娘が、いつまでも地を出さず、自分を偽り続けることができるとはとても思えない。でも、俺は思うのだ。多分七瀬自身は否定するんだろうけど、楚々とした乙女であるよりも、笑って、怒って、すねて、涙をためて……そんな風に自然に振舞う彼女は、どう考えたってその全部がかわいいってことを。
──とくそん「七瀬紹介文書」
PS版『輝く季節へ』も漏らさずフォロー!──「PS版『輝く季節へ』のこと」
 普段語られることの少ないPS版『輝く季節へ』。
 『ONE』についての全てを語るのが目的である本誌では、この作品も欠かさずしっかりとフォローします!
 熱烈な『ONE』ファンの1人であるやま氏に、『輝く季節へ』について語って頂きました。

 私個人としても、PS版のことをあまり否定したくはありません。これもまたONEという作品の魅力を伝えるひとつの手段だと思うからです。もっとも余計な手を加えなければ、なお良かったという思いに違いはないのですが……。
 ただ、あまり否定したくないとは書きましたが、そうは言っても幾つかの点で腑に落ちない部分はあります。今回は、その中でも個人的に大きな不満点である2点に絞って、簡単に私の考えを書いてみたいと思います。
──やま「PS版『輝く季節へ』のこと」
『ONE』レビューの集大成!──「ONE〜輝く季節へ〜徹底レビュー」
 雪駄氏が自身のHP「S.MA.P.」で公開されている未完の企画「Kanonを終えた今だからこその『ONE〜輝く季節へ〜徹底レビュー』」。
 今回、本誌上でついにリライト&完成版公開となりました!
 作品全体の概観だけではなく7本のシナリオにも触れられた「心に届く」レビュー。『ONE』ファンならば必読の一品です!

 恋愛ゲームをプレイする目的が気に入ったヒロインを攻略しゲームをクリアすることであり、同時にゲームのプレイ過程におけるヒロインとの日常を楽しむというものであるならば、ゲームクリアはプレイ目的の達成という快楽であると同時に、プレイ目的の終焉という悲哀となってしまうのです。アンビバレンス。
 この「プレイが快楽であると同時に悲哀である」というアンビバレンスは、通常快楽を求めてプレイされることが目的であり存在理由であるはずの恋愛ゲームにプレイすべきかせざるべきかというジレンマを発生させてしまうため、このアンビバレンスに如何に対処するかは恋愛ゲームにとって存在意義に関わる重要な命題となります。
──雪駄「ONE〜輝く季節へ〜徹底レビュー」
『ONE』のゲーム性を解き明かします!──「巻き込んでいく、表現。――ゲーム表現としての、ONE小論――」
 『ONE』に限らず、「サウンドノベル・ビジュアルノベルはゲーム性に乏しい」という声をよく耳にします。
 こんな一部のユーザーの批判に対して、White氏が果敢に挑みました。
 そして、ゲームとして見た時の『ONE』の意外な側面が明らかにされていきます!

 さて、サウンドノベル、及びビジュアルノベルは、ストーリー中に登場する分岐の選択によって、大きくストーリーが変化していく小説、という体裁を取っている。だが、そのスタイルゆえに「ノベルゲームは本当にゲームなのか?」という議論を呼んだりもした。

 では、ノベルゲームとは果たしてゲームなのか?
──White「巻き込んでいく、表現。――ゲーム表現としての、ONE小論――」
「遊び」をキーワードに読み解く繭シナリオ──「卒業【繭】−遊びの終焉−」
 独特のキャラクター性と単なる恋愛ドラマとは異なる展開から、『ONE』の中でも異色を放つ繭シナリオ。
 ここでは、そんな繭シナリオを、すずめつめ氏が深く、そして熱く語ってくれました! キーワードは「遊び」。
 繭シナリオの観点から分かりやすく再構築された『ONE』の世界をじっくりと御堪能下さい。

 大仰に言えば、遊びは死と再生を繰り返しているわけだ。しかし『ONE』の浩平の中では、そうした夜の役割が希薄であり、昼と夜との繰り返しによって導かれる、日々の「遊びの終焉」を浩平は経験していない。日常に永遠性を見た浩平にとって、永遠性を否定された日常は壊れた世界であり、その壊れた世界のまま、ずっと続いている世界なのだろう。
──すずめつめ「卒業【繭】−遊びの終焉−」
『ONE』のSSについての思いを熱く語る!──「SS対談」
 SSの執筆経験を持つSS評論家・C.F氏。多数のSSを読み、読者の視点からSSを鋭く見つめる男・うっちー氏。
 そして、今も現役のSS書きとして、インターネットの内外で活躍し続けているいたちん氏、くわね@まるち氏。
 SSに深く関わる4人の男達が、『ONE』のSSについて熱く語ります!

うっちー : ところでSSを書く時って、想像しながら書くのですか?、それとも憑依されて書いているのですか? 素朴な読み手からの質問なのですが。
くわね : 憑依はされないですね。むしろ傍観です。
C.F : 私は想像だったなぁ。
いたちん : 妄想ですね(笑)
くわね : 妄想は重要です(笑)
C.F : いや全く。
くわね : がちがちに取材して書こうとすることもありますけどね(笑)
──C.F編「SS対談 改め『SS放言』-ユダヤ人虐殺はなk(誤)-」
『ONE』って「商品」? それとも「作品」?──「某コンピュータソフト会社の会議室にて」
 普段は「芸術作品」として評価されることの多い『ONE』。では、「商品」として観察した場合、その評価はどうなるのでしょうか?
 論評系サイトでは考えられることが滅多に無かったこの疑問に、APRIL FOOL氏が無謀にも挑戦しました。
 4人の会社重役達の口を借りて語られるその答えとは一体何か!?

営業部長:今日のゲーム業界で、サウンドトラックを発売してヒットになるためには、物凄く優秀な作曲家を用意せねばなりません。幸運なことに、『ONE』では非常に優秀な作曲家集団に恵まれましたが、そういうことは滅多に起こりません。
企画部長:新しくゲームを作る我が社の場合、この問題は非常に頭が痛いのです。外部から作曲家を招かねばなりませんから。
社長:スクウェアの作曲家でも引っこ抜くかね? 例えば伊藤賢治氏とか(^^;)。
総務部長:それはナイスアイデアですな(^^;)。
──APRIL FOOL「某コンピュータソフト会社の会議室にて」
心理学者の瞳に映った『ONE』と折原浩平とは?──「ONEという名の箱庭」
 「えいえんのせかい」へと旅立っていく主人公・折原浩平。
 この謎多き男の姿と「えいえんのせかい」の実像に、現役の心理学者・Kort氏が臨床心理学のアプローチで迫ります!
 「心理学的に正しい『ONE』の捉え方」、あなたに教えて差し上げます。

 ONEのメンバーの事実上の次回作であるkanonの主人公・相沢祐一も同じような道筋をたどり、ONEの前作であるMOON.においても過去の想起という内容が含まれているところを見ると、シナリオライターのお二人はほぼ間違いなく精神分析を知っている人間であると考えて良いのではないかと思います。
──Kort「ONEという名の箱庭」
「脳」という新たなアプローチで『ONE』の分析を試みた力作!──「唯脳的ONE解析論」
 『ONE』の世界観を巡る「永遠の」議論。その多くは哲学・心理学など文系の学術領域で行われていました。
 そこで、理系に籍を置き科学を学ぶ影王氏が、今までとは全く異なる方法で『ONE』の解説を試みました。キーワードは「脳」。
 今までに無かった新しい視点で行われた『ONE』の解析は、あなたの目から鱗を落としていくことでしょう!

 そこで、開き直ってみた。人の意識は、現在はもう心理学や哲学の専売特許ではない。「脳」そのもので扱うことができるだろう、と。そういうわけで、私は全てを「一旦脳に戻して考える」ことにした。人間の精神活動と形容される全てのものは、脳の機能である。であるならば、作品とは脳の機能の投影であるはずであろう。「唯脳」とはそういう意味である。
──影王「唯脳的ONE解析論」
文芸作品との比較で読み解く『ONE』──「『ONE』 〜視点の問題を中心に〜」
 「恋愛ゲームZERO」で活躍中のthen-d氏が本誌にも登場!
 「視点」をテーマに、「えいえんのせかい」と現実世界の狭間で揺れ動く浩平の姿を詳しく描き出しました。
 文芸作品との比較も併せた、奥の深い「えいえんのせかい」論が展開されます!

 このような「永遠の世界」における特徴的な描写は、世界を一つひとつ構成していくという描写ではなく、抽象的なほのめかしによるという地点に留まるため、この点において不備であるという見方がなされることが多い。しかし、これはあくまで作者の戦略ではなかろうか。
──then-d「『ONE』 〜視点の問題を中心に〜」
「えいえんのせかい」とは結局なんだったのか?──「『永遠の世界』について思うこと。」
 『ONE』を語る上でどうしても避けることができないもの、それは「えいえんのせかい」。
 しかし、その設定には謎が多く人によって意見が異なるため、「いまいち良く分からない」という方も多いのではないでしょうか?
 そんな皆様にお奨めなのが、やま氏の手によるこのコラム。「えいえんのせかい」が手に取るように分かることは間違いありません!

 間違った考え方だとは思いますが、『それ』がいつか失われてしまうものならば、初めから持たなければ、『それ』を失うことによって起こる哀しみもありません。本当は、失うことでとても哀しくなるほどに大切でかけがえのない『何か』を手にすることができないことこそが、たとえようもない哀しみだと私は思うのですが……。しかし少なくとも、幼い頃の浩平が望んだ永遠の世界とはまさにそのような、失うものなど初めから存在しない、あまりにも空虚で何もない世界でした。
──やま「『永遠の世界』について思うこと。」
「『ONE』とはファンタジーである」!──「永遠の世界の向こうに見えるもの」
 「物語」と「(文芸様式としての)ファンタジー」にこだわり、多数のTRPGシナリオと論評を発表した男・火塚たつや氏。
 早くから『ONE』のファンタジー性に気付いていた氏による、ファンタジーとして見た『ONE』の解説書です。
 ファンタジー初心者にも分かりやすく説明してくれます!

 『ONE』はファンタジーです。これは、私が『ONE』を初めてプレイした二年前からずっと主張し続けていることです。それも、「銃と科学のSF」に対局される「剣と魔法のファンタジー」ではなく、「文芸様式としてのファンタジー」です。もちろん、泣きゲーや学園物など、様々な分類の仕方もあるのでしょうが、『ONE』を演出から分析した場合、その物語としての本質は、間違いなくファンタジーなのです。
──火塚たつや「永遠の世界の向こうに見えるもの」
オンラインで展開された激論を誌上で再現!──「公開質問状とその回答」
 本文集企画段階で作成された『Questions and Critisism for "ONE"』──通称「公開質問状」。
 『ONE』批判派と肯定派の意見交流を目的に作成された機密(嘘)文書が、今、白日の元に晒されます!
 21個の質問と17個の批判を通じて得られる、両派の差とは一体何か?

質問12(対象:全員)
 『ONE』をプレー中に最も笑ったシーンはどこですか?
●いたちん:七瀬の髪の居眠り防止装置(だったか)かな。普通気づくって(笑)。
●kort:髭「机の上で踊るんじゃない!」むっちゃイメージしてもた。
●くわね@まるち:トイレからの脱出。プレイ後、サークルの先輩より「高校時代に同じことやったバカを知っている」と言われてさらに笑った。
●火塚たつや:「うーろんがましい」
●とくそん:「12月24日、涙を浮かべつつも大盛キムチラーメンを半分以上すするななぴー」
──うっちー編「公開質問状とその回答」
『ONE』に魅せられた人々の裏幕を赤裸々に明かします!──コラム「ONEと私」
 「どうして私は『ONE』と関わることになったのか?」「どうして私は『ONE』に魅せられたのか?」
 本文集に加わった人々が『ONE』に関わった実体験を告白致します。執筆者達の意外な一面を垣間見ることができるかも?

 ONEはデフォルト名でプレイするべきか、変えてもいいかは各人思うところがあるでしょうから、それに関してはここでは割愛します。
 私も、今ではプレイスタイルが変わり、作品を作品として見るようになったので、もはや本名プレイをすることはありませんが、とにかくこの当時は好き好んで本名を入れていました。
 そして、結果的に、それは成功でした。
──KISA「ONEと私」

 私とONEの邂逅。いつだったのか、今となってはもう分からない。それは地元の本屋で起こった出来事だ。本棚に平積みで置いてあった本――その本には、「ONE〜輝く季節へ〜」と、タイトルが振ってあった。表紙は亜麻色の髪の女の娘。私が邂逅したONEとは、原作ではなかったのだ――それは、今までに既に4度読んだ、瑞佳小説。
──Wayne「ONEと私」

忘れてはならない一般ユーザーの声も集めました──「『ONE 〜輝く季節へ〜』に関する意識調査・最終報告書」
 そして、オンラインで実施された『ONE』に対するアンケートの結果報告も公開されます。
 インターネットのレビューサイトでは聞くことのできない、『ONE』をプレーした人々の生の声を余す所無く御紹介しましょう!

●テキストを読むことがこれほどまでに快感であるゲームは他にないと思います。
●こんな主人公見たことねーと思った。悪い意味じゃなく。
●18禁シーンがなくても作品の本質に変化は無かったと思うが、私は、物語の深みを増すために必要な要素だったと思う。
●雪乃五月さん使うならななぴーにして下さい(をい)。
●凄い作品であることは間違いない。ただし、この作品は正統派ではない方向性で凄い。
●ギャルゲーの一つの『可能性』として良いモノを提供してくれたなと思います。
──アンケート回答者の声



 200ページという大作ですが、その量の多さを忘れさせるだけの面白さも兼ね備えた一品です。

 もう、これ無しでは『ONE』を語れなくなること請け合いです!

 是非お見逃し無く!


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おまけ:メンバーの日々

 IRCnet某チャンネルにて毎日夕方から早朝まで激論を戦わせております。
 サンプル 1 / サンプル 2



 酷薄なる編集長と繰り返される脅迫
-落ちる事のない原稿-

01:15 <C.F> そうそう、雪駄さん、正直言って、原稿大丈夫ですか?
01:15 <雪駄> 20日ですよね。今回はなんとかなると思います(^^;;
01:16 <C.F> えっと、脅迫しときますが、くわね氏との話し合いで、雪駄さんの原稿が落ちた場合、本全部を落とします
01:16 <C.F> 雪駄さんの原稿のない「ONE卒業文集」は出ません。
01:16 <雪駄> (o;TωT)o"ビクッ
01:17 <やま> 永遠逝きですか?(笑)
01:17 <APRIL FOOL> まさに「えいえんのせかい」に相応しい結末……なわけないか(^^;)
01:17 <Lyre> 責任重大なのだ〜(笑
01:18 <雪駄> とらハ3封印して頑張ります〜

 連日連夜の激論と迫り来る締め切りに体調を崩す者も
-肉体なんて、ただのデヴァイス-

17:11 うっちー さんが入室されました
17:11 <C.F> どもも
17:11 <うっちー> こばわ
17:12 <うっちー> 今日の夜ですが、いまいち体調が芳しくないので帰って寝ます
17:12 <うっちー> 今日も見事にゼミに遅刻。寝不足なんです
17:13 <C.F> 私も起きたら10時でした……テスト勉強全くしてないのにテスト受ける羽目に
17:13 <うっちー> はぅっ
17:15 <とくそん> ちーす
17:15 <うっちー> ど〜もです
17:15 <とくそん> ←午前中倒れていて有給を取った人がここにも^^;
17:15 <C.F> みんな極限だなぁ
17:24 <うっちー> なんか、どうも最近は「命を削りながら生きているような気がしてなりません」
17:24 <うっちー> 別の意味で「えいえんのせかい」につれていかれそう(爆)